カテゴリー別アーカイブ: 今週の一言

人間とは(その4)

人間は自然を離れ文明化するにつれて、自らの人間らしさを失った。 人間らしさとは自然の力・摂理の前に人間自身の無力を自覚し、 それを深めることによって内面生活に安心立命を求めようとする真 実の心をいう。古人が道場として深山 … 続きを読む

人間とは(その3)

人間活動の重要な問題に“縁”というものがある。全ては縁に よって行うべきものだ。達磨大師のいわゆる隨縁行である。 人を愛することも、世界や人類といった空虚な概念を弄する 前に、先ず家庭や隣人から始めてゆかねばならない。 … 続きを読む

人間とは(その2)

人生の行為において最も大事なことは良い習慣をつくることだ。 換言すれば、人格の無意識的活動を持つということが、この習慣を 単なる知識とかイデオロギーとは比較にならない、人間の本質的な 要素というべきものだ。教育においては … 続きを読む

人間とは(その1)

「人生、字を識るは憂患の始めなり」とは名高い蘇東坡の語だが、 現実に生きつつ、先賢の学をまなんでくると、改めて“憂患”ということ を深く感ぜしめられる。 憂や悲というものを浅薄に解している間は、まだ人間も本物ではない。 … 続きを読む

行年五十にして

『淮南子』に、「遽伯玉、行年五十にして四十九の非を知り、六十にして六十化す」という名言がある。 これは人間に通じて来ないとわからない。年をとるにつれて身に沁む言葉だ。 人間は五十にもなればある程度人生の結論に達する。と同 … 続きを読む

368)楽しむ

『論語』に曰く「之を知る者は、之を好む者に如かず。 之を好む者は、之を楽しむ者に如かず」と。 知ることは本来余り価値がない。これに対して、好むことは対象を自分の情緒の中に入れ ることであって、身になる。更に深く理性や潜在 … 続きを読む

年頭覚悟を新たにしよう

 年の始めに当たって、日本人は新年らしく、旧来の陋習を厳しく反省して、 思いきって風気を一新せねばならぬ。アメリカでもヨーロッパでも、権威の 黄昏ということが嘆かれている。  権威とは、単なる圧力・支配的暴力ではない。当 … 続きを読む

367)忘

歳末になると忘年会がはやるが、この、“忘年”とは本来一年の苦労を忘れるという意味で はない。 年齢を忘れるの意で、漢代の大学者孔融(当時五十歳)と禰衡(二十歳未満)との交りを、 世人が“忘年の交”とよんだ故事による。だか … 続きを読む

一期一会

茶道では一期一会の精神を尊ぶ。主客相対した時に、今生においてこれを限り、 再びあえぬかもしれぬという心で茶を点ずる。 人間の一生も、真の生き方はこの一期一会である。 石川啄木の歌に 「高きより飛びおりるごとき心もて、この … 続きを読む

われわれの学問

時代は変革する創造的力は大衆には無い。全ては個にそして核になるほど 偉大なエネルギーをもつように、時代も個人の力を通してのみ創造・建設 され得る。我々の学問とはこの個の力をなす核を学ぶことに他ならない。 学問は古今東西に … 続きを読む