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皇室の祭祀に思う

本会安岡正篤研究会会長 浅利一郎

天皇陛下が譲位のご意向を述べられて早や九ヶ月が過ぎた。
そのご意向に添いつつも日本の長い歴史と伝統を維持してゆくためにどういう方法がふさわしいのか政府の有識者会議で論点整理 が発表された。
日本の皇室制度は憲法や皇室典範に定められたいろいろな制約があり、天皇陛下のお仕事は憲法に定められた国事行為、公的行事があり、更に皇室としての大事な祭祀があるが、祭祀については国家行事ではなく、皇室行事として行われており、国民の関心もそれほど大きくはない。
しかし催される祭祀は国家・国民の繁栄と安寧をお祈りされる大変重要なものであり、元旦の早朝、最も冷え込む時間帯に四方拝というご祈願を国家・国民のためにされる。
そのように考えると祭祀の方が国家・国民にとってはありがたい催事であると思うが、祭祀に関する費用は皇室費の中に含まれているようである。
確かに日本は政教分離が厳格に定められているために、祭祀費も極めて窮屈なものになっているが、国家行事として国民共々祈りの行事とすべきであろう。国家の柱である天皇が催行される祭祀を国家行事とするような憲法改正も必要ではないかと期待している。