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伊豆国一宮  三嶋大社


富士山の伏流水が湧き出し、「町中を水量たっぷりの澄んだ小川が…隈なく駆けめぐり 清冽な流水の底には 水藻が青々と生えて…」と太宰治が記した「水の都、三島」、その中心部に鎮座する三嶋大社。
御祭神は大山祇命・積羽八重事代主神、二柱の神を三嶋大明神と奉称する。大山祇命は山の神で、林業、農産を始め殖産の神、衣食住の守護神、事代主神は俗に恵比須様とも称され、福徳の神として商・工・漁業者の篤い崇敬を受けている。
創建の時期は不明であるが、古くより三島の地に鎮座し、富士火山帯根源の神、伊豆の国魂の神、国土開発の神として信仰され、『日本書紀』をはじめ古書には大明神の造営のことが見える。
永暦元年(一一六〇年)伊豆に流された源頼朝が深く当社を崇敬し、治承四年(一一八〇年)八月十七日、大祭の夜に御神助を得て旗揚げに成功して以来、武門武将の尊崇を篤く受ける。東海道に面すると共に下田街道の起点という交通の要衝であることから、伊豆国一宮、三嶋大明神の称は広く天下に広まっていった。
三嶋大社の数ある祭典の中で、八月十六日に齋行される例祭は最も重儀な祭典である。宮司以下神職全員が精進潔斎の参籠をし、神前に海・山の幸などの品々を供え、楽を奏で優美な巫女舞が奉奏される。また、これに先立つ十五日の宵宮祭では、千灯におよぶ御神灯が氏子崇敬者の奉賛により献灯される。十七日には全速力で馬場を駆け抜ける馬上から、三カ所の的を次々と射抜き天下太平、五穀豊穣を祈願する勇壮な神事、流鏑馬神事が執り行われる。例祭三日間は約六〇万の人出となり、市内一円が祭り一色で彩られる。