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酒を飲み方も一つの学問

安岡正篤先生のお酒の飲み方について、多くの方々が異口同音に、姿勢も
飲みっぷりも見事なものであった、と。
杯を口に運んでからテーブルに戻す置き方まで、全て理にかなっていたと
感心している。
このことについて、お側にずっと付いておられた林繁之先生は、安岡先生
が、ある酒宴で足利尊氏は次の三つのことに努めていたと褒めておられた。
一つは
どんな戦場に臨んでも恐れることがなく、敵の兜を直視して突き進んだこと。
二つ目は、
部下に対して決して物惜しみをせず、えこ贔屓がなかったということ。
三つ目は、
「これが一番難しいのだが」と笑いながら、どんなに酔った夜といえども、
座禅を欠かさなかったこと。
先生は、足利尊氏にできて自分にできないはずはないと思って、酒を飲ん
で帰って禅を組んでみたところ、すぐにひっくり返って寝てしまう。
しかし、繰り返してやるうちに、いくら飲んでも、自宅の玄関をくぐれば、
スーッと冷めるようになった。と仰っておられた。(谷)