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「直」を愛せよ

戦後、特に日本人は素直さを失って、卑屈な事大主義的心理が強くなり、流行に弱く、目にあまるような阿諛迎合を恥とせず、一般に、触らぬ神に祟りなしで、なるべく面倒なことはそっとして置いて、滅多な口をきかぬがよいという風になってきたことは事実である。
それが内政・外交にも現われておることも当然である。
然しこれは断じて日本人本来の性質ではない。日本人は古来、清く明かき心、さやけき心、直き心を旨として、何事によらず率直を愛して来たものである。
是を是とし、非を非とする、両心の発露が「直」である。(荀子)
「直」は文の素である。(太玄経)。
卑屈な打算や臆病から、何事によらずおもねることをしないのが「直」である。
「直心は誠実心である。発心は誠実から始まる。直心は道場である。」(維摩経)
一部の野心家や軽薄分子が徒党を組んで勢力を作り、邪説曲論を煽り、皇室や天皇まで侮辱し、すべての民族や国家、歴史伝統、道徳信仰等を重んずる者は一概に右翼として罵り去ることが風をなせば、これを憚って、ただ何となく右翼を避け、そういわれることを恐れて自から枉げる心理は、かつての左翼排斥忌避の心理と何の異なる所はない。
「直」を失うことから、」あらよる混迷や混乱が始まるのである。
『醒睡記』