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“令和の時代に”

                 本会 副会長 井上礼之
  新元号、令和を迎え3ヶ月が経ちました。
ご承知の通り「令和」は1200年余り前に編纂された日本最古の歌集で、我が国の豊かな
国民文化と長い伝統を象徴する国書「万葉集」に由来しています。
万葉集について語るほど詳しくはないですが、百人一首にも入った最も有名な歌の1つに
「春過ぎて 夏来るらし 白妙の 衣乾したり 天の香具山」があります。夏の到来に弾
む気持ちを爽やかにとらえた女帝・持統天皇の一首です。
持統天皇は天武天皇の皇后で、天武天皇崩御後、自ら天皇に即位されました。
藤原京の造営に情熱を注いでいた夫の遺志を継ぐ形で、造営を推進し、694年に見事完成
させました。先の一首はこの藤原京のある奈良県の香具山を詠んだ歌です。
持統天皇は唐にならった中央集権的な官僚制度や律令という法制度を整え、新都・藤原京
を建設した有能な経営者とも言われています。
 万葉集には、天皇や皇族、貴族だけでなく、防人(さきもり)や農民まで、幅広い階層の
人々が詠んだ歌が収められており、私は「万葉集」という歌集に、当時のダイバーシティー
と女性活躍の一端を感じました。
グローバル経営、障害者や高齢者雇用、女性活躍推進など、多様な働き方への対応を迫ら
れている多くの日本企業にはダイバーシティーマネージメント経営が求められており、
とりわけ今の日本は潜在的女性労働力の活用が喫緊の課題と言われています。
国や企業が女性にとって働きやすい環境、制度を充実させることは不可欠であり、最大限
支援していくべきだと考えています。そして何より女性にはぜひこのチャンスを活かして
ほしい。万葉集の時代は女性天皇が国を動かしていました。
令和の時代も平和で明るく豊かであり、新元号の由来でもある「梅花の宴」の見事に咲き
誇る梅の花のように、女性が明日への希望とともにそれぞれの花を大きく咲かせることが
できる時代であることを切に願っています。